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名誉フェロー 吉野 彰が「2019年欧州発明家賞」非ヨーロッパ諸国部門を受賞

2019年6月20日
旭化成株式会社

旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小堀 秀毅、以下「当社」)は当社名誉フェローの吉野 彰が、リチウムイオン二次電池の開発者としてこのたび欧州特許庁(European Patent Office)が主催する「欧州発明家賞(European Inventor Award)」の非ヨーロッパ諸国部門で受賞したことをお知らせします。授賞式は、6月20日(現地時間)にウィーンで行われました。

  • 名誉フェロー 吉野 彰(授賞式にて)

2006年に設立された欧州発明家賞は、技術的、社会的、経済的に優れた発明に対して欧州特許庁が毎年付与しているもので、非ヨーロッパ諸国部門を含む産業部門・研究部門・中小企業部門・功労賞の5つの部門賞と、一般投票の結果で決まる「Popular Prize」があります。

日本人の受賞は、2015年の飯島澄男氏および開発メンバーによるカーボンナノチューブ(非ヨーロッパ諸国部門)の発見・開発、2014年の原昌宏氏および開発チームによるQRコード(ポピュラープライズ)の開発に続き、3件目になります。

名誉フェロー 吉野彰のコメント
「この度欧州発明家賞を受賞してたいへん光栄です。EPO長官のリチウムイオン二次電池の開発が世界を変えたというコメントがとてもうれしかったです。また、これにより旭化成の名がEU内で大きくPRできたこともうれしい限りです。今回の一連のセレモニーを通じて欧州の人たちの環境問題に対する意識の高さを改めて感じました。」

1983年に開発されたリチウムイオン二次電池は、繰り返し充電できる安全な電池として、90年代初めから始まったデジタル化やIT革命、モバイル社会を支えました。近年では、EV車への搭載など、地球温暖化対策の中で自然エネルギーの供給安定性を解決する手段としての活用が注目されており、今後もさらに社会における重要性が増していくことが見込まれます。

当社はこれからも、「健康で快適な生活」と「環境との共生」の実現を通して、社会に新たな価値を提供し、世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献してまいります。

ご参考

以上