逆風に挑みつづける 医薬事業
“いのち”に希望を届けたい、新薬開発の挑戦
新薬が誕生するまでの道のりは、想像以上に険しいものです。基礎研究から臨床試験、承認申請に至るまでに10年以上かかることも珍しくなく、膨大な時間と費用が必要になります。多くの候補は途中で姿を消し、最後までたどり着ける薬の種はごくわずか。成功確率は約3万分の1とも言われます。
旭化成の医薬事業も、この困難な領域に挑み続けてきました。1950年代の事業開始以来、抗生物質や骨粗しょう症治療薬など、社会に欠かせない医薬品を世に送り出してきました。化学メーカーとして培った技術を活かしながら、患者さんの生活を支える医薬品をつくり続けてきたその歩みは、まさに挑戦の積み重ねです。
そして現在、旭化成の医薬事業はさらに新しい方向へ進もうとしています。免疫、腎疾患、重症感染症など、治療の選択肢が限られている領域にグローバル展開の重点を置き、スペシャリティ医薬品の開発を加速しています。また、日米欧の体制を強化し、グローバルに新薬を届ける仕組みづくりにも取り組んでいます。
新薬開発は難しい。けれどもアンメットメディカルニーズ(未だに満たされていない医療への要望)がある限り、全力を尽くして、その期待に応えたい——研究員から営業までさまざまな専門家が連携し合いながら、今日も“いのち”のために、歩みを進めます。