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世界に広がる 旭化成のグローバルネットワーク

旭化成グループは世界中に生産・販売・研究開発の拠点を配置し、グローバル市場で幅広いニーズに対応する体制を整えています。

  • マテリアル
  • 住宅
  • ヘルスケア
  • グループ管理、他

日本

第1火力発電所(1933年頃)

旭化成の設立は1931年5月の延岡アンモニア絹糸(株)にさかのぼります。1933年には延岡アンモニア絹糸と日本ベンベルグ絹糸、1922年創業の旭絹織が合併し、商号を旭ベンベルグ絹糸と改称しました。現在の旭化成の前身です。新会社はレーヨンと「ベンベルグ」に加えて液体アンモニアや合成硝酸、苛性ソーダなどの薬品、硫安などの肥料、さらに自家発電を備えた、当時日本最大の人絹メーカーでした。

東京本社、日比谷三井タワー(2018年)

本社は大阪にありましたが、1944年には東京事務所を開設し、その後は福岡(1945)、北陸(1950)、札幌(1954)、名古屋(1957)、1960-70年代にかけては製造拠点も拡張し、現在、旭化成グループには日本全国に拠点があります。
2001年1月に旭化成工業(株)から旭化成(株)と社名変更し、現在旭化成グループは、「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」の3領域で、事業持株会社である旭化成株式会社と7つの事業会社を中核に事業を展開しています。

北米

エンパイアステートビル(1960年代)

アメリカの拠点であるニューヨーク事務所が設置されたのは1959年3月、所在地はニューヨーク・マンハッタン、エンパイアステートビルの79階でした。所長以下5名の駐在員とアメリカ人の秘書1名で米州地域向け繊維製品の市場調査、情報収集、各種のマーケティング活動を行いました。現在は当たり前の仕事道具であるパソコンや携帯電話もなく、アメリカ大陸を5人でカバーするので、猛烈に忙しかったそうです。

旭化成アメリカ、ニューヨーク

1971年12月に旭化成グループの北米地域本部としてAsahi Chemical Industry America Inc.(現Asahi Kasei America Inc.)が設立されました。現在の旭化成アメリカの事務所は、49thと50thストリートの間、3rdアベニューに面したビルの30階にあります。

地域統括

アメリカ

カナダ

メキシコ

中南米

Quimica Sol S.A.(ペルー 1970年頃)

旭化成の中南米における最初の拠点はペルー、1968年にQuimica Sol S.A.を設立し、産業火薬ダイナマイトの生産を始めました。繊維事業では、中南米でのアクリルの紡織染色拠点として、1973年、グァテマラにIndustrias Acrilicas de Centro America S.A.、1974年ブラジルにAmitex Industria社を設立しています。いずれの会社も業界の再編成等により、現地メーカーに売却しています。現在は救急救命、電池用セパレータ、自動車内装用繊維の事業拠点があります。

東アジア

香港事務所が入っていたRealtyビル

1966年、香港事務所が設置されました。場所は九龍を一望におさめる高層ビルの18階、香港のほか、フィリピン、タイ、ベトナム、カンボジア、シンガポールを担当しました。1968年台湾の台旭繊維工業股イ分有限公司(Tai Shin Textile Industry Corp.)を設立、1974年に韓国の東西石化に資本参加、そして1988年北京事務所を開設しました。

旭化成中国がある上海ICCビル

現在は、上海に本社を置く、旭化成(中国)投資有限公司が地域統括会社となり、北京、深セン、上海嘉定(Jiading, Shanghai)、深セン宝安、広州に支店を置いています。

地域統括

中国

台湾

韓国

東南アジア

P. T. Indonesia Asahi Kasei

1961年にバンコク駐在を設置、大阪に国際テレックスが導入されたころです。同年、宮崎輝が代表取締役社長に就任しています。1969年にジャカルタ事務所、1972年にはナイロン6の製造販売とアクリルの紡績染色の拠点として、合弁会社P. T. Indonesia Asahi Kasei を設立しました。

PTT Asahi Chemical

2013年、 PTT Asahi Chemical Company Limitedで世界初となるプロパンを原料としたAN新工場が稼働しています。2019年、ASEAN地域における地域代表会社として、タイ国バンコクに旭化成アジアパシフィック(Asahi Kasei Asia Pacific Co., Ltd.を設置しています。

地域統括

インドネシア

マレーシア

シンガポール

タイ

ベトナム

南アジア

Asahi Kasei India Pvt. Ltd.

インドへの「ベンベルグ」原糸の輸出を始めたのは、今から約40年前になります。1979年にボンベイ事務所(ムンバイ・インド)を開設、販売先の繊維業者に直接技術指導などを行いましたが、事務所は1985年に閉鎖しています。2000年代に入り、インドは人口増加と経済成長が続き、巨大な市場として注目されるようになりました。2012年にインドでの市場調査及び販売支援のため、ムンバイ市に現地法人「旭化成インディア」を設立しています。

オセアニア

オセアニアでは、救急救命医療事業、住宅事業を展開しています。

欧州

ハンブルグ事務所内部(1960年代)

ヨーロッパの拠点は、1964年11月、ドイツのハンブルグに事務所を設置したことに始まります。所長以下5名の駐在員、ほかにフランクフルトにも駐在員を派遣していました。駐在員はおのおの数か国を担当し、通信網を活用した連携プレーで、繊維中心の販促活動を25か国で行っていました。

旭化成ヨーロッパ外観

2016年、デュッセルドルフを拠点に旭化成ヨーロッパ(AKEU)が設立され、事業横断的マーケティング、ならびに自動車関連素材の研究開発・技術サービスを通じて、欧州市場でのプレゼンスの向上、収益最大化を図ってきました。AKEUは、2020年11月にデュッセルドルフ市内の再開発地域のMedia Harbor西部に位置する「C-View Offices」に移転し、より活発な事業活動が期待されています。

地域統括

オーストリア

ベルギー

チェコ共和国

フランス

ドイツ

イタリア

オランダ

ポーランド

ルーマニア

スペイン

スウェーデン

スイス

イギリス

中東

エステル工場(1970年、延岡)

中東での一歩目は、1969年にベイルート(レバノン)事務所の開設、同じころ延岡ではエステル工場が完成しています。その後、ベイルートからテヘラン(イラン)へと中東での事務所は国を変え、1979年に廃止しています。2011年、サウジアラビアでANの事業化実現に向けて合弁会社を設立しましたが、現在は休止しています。2021年現在、イスラエルに救急救命医療事業の拠点があります。

アフリカ

アフリカとの関係は1970年代初め、1971年ナイジェリアにナイロン6の漁網を製造する合弁会社に資本参加しています(その後解消)。現在は自動車内装用繊維の事業拠点があります。