のべおか新興の母ー野口遵8. 事業への夢広がる

満州・台湾・南方へ

野口氏の事業への情熱は、晩年になっても少しも衰えず、満州(中華人民共和国)、台湾、海南島と次々に会社を興していきました。
さらに、黄河、揚子江の水力開発、フィリピン、ジャワ、スマトラ、ボルネオ、マレー半島とアジア全域にわたって開発の夢を広げていきました。「事業は僕の生命である。死ぬまで事業をやる」とはその頃野口氏がよく語られた言葉です。
新たな夢を描き、情熱を燃やして新しい大きな事業に向かって敢然と取り組もうとしていた矢先、1940年2月、野口氏はソウルにおいて突然病に倒れました。