プレスリリース
「アミノフォーマー FCMT-L」の発売について
~「泡立ち」、「しっとり感」、「増粘性」を併せもつアミノ酸系界面活性剤の世界初の実用化~
2015年6月18日
旭化成ケミカルズ株式会社
旭化成ケミカルズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小林 友二)は、このたび、ヘアシャンプーや洗顔料の原料であるアミノ酸系界面活性剤の新グレード「アミノフォーマー FCMT-L」を独自に開発し、本年6月22日より発売しますので、お知らせします。
「アミノフォーマー FCMT-L」は、弱酸性下での「豊かな泡立ち」「高いしっとり感」「優れた増粘性」の特長を併せもつ画期的なアミノ酸系界面活性剤です。主に泡立ちとすべり性に優れた高級シャンプーに使用されるほか、pHを低くできるため、髪に優しいシャンプー原料としての活用も期待されます。
- ※界面活性剤とは、洗顔料、ボディソープ、シャンプー等に使用される原料で、主な役割は、「汚れを取り除くこと」「泡を立てること」です。アミノ酸系界面活性剤とは、髪の毛を構成するアミノ酸由来の成分であるため、マイルドに洗い上げることができます。
1.背景
当社の高機能ケミカル領域では、市場ニーズを的確にとらえ、独自技術で高付加価値製品とシステムを提供しています。中でも、低刺激性・高機能性・生分解性などを特長とした人と環境に優しい香粧品原料を添加剤事業部で展開しています。
近年、肌と髪に優しい低刺激性シャンプーを志向する消費者の増加に伴い、当社のアミノ酸系界面活性剤の販売は飛躍的に伸びてきています。その中で、多くの化粧品メーカーからアミノ酸系界面活性剤を用いた低刺激シャンプーに、さらなる泡立ちなどのニーズが高まってきました。
当社では、このニーズに応えるため独自の製法により、アミノ酸系界面活性剤の新グレード「N-混合脂肪酸(C12,C14)アシル-L-アスパラギン酸トリエタノールアミン」を開発し、世界で初めての実用化に成功しました。今後、「アミノフォーマー FCMT-L」の製品名で販売を行い、2020年度に売上高5億円を目指します。
2.「アミノフォーマー FCMT-L」の特長
親水基にアスパラギン酸、親油基にラウリン酸、ミリスチン酸を用いた界面活性剤で、これまで実現できなかった弱酸性下(pH5~7)での「豊かな泡立ち」「高いしっとり感」「優れた増粘性」の特長を併せ持つアスパラギン酸系のアミノ酸系界面活性剤です。
泡立て試験による起泡力測定では、従来の弱酸性界面活性剤に比べ約1.5倍の起泡力があることが実証され、モデルシャンプーによる官能評価の結果、しっとり感が高いことが確認されました。両性界面活性剤とノニオン活性剤の組合せ試験の結果、優れた増粘性が確認されています。
「アミノフォーマ FCMT FCMT-L」のポジショニング
既存グレード「アミノサーファクト ACMT-L」、「アミノフォーマー FLDS-L」と同様に、アミノ酸系界面活性剤です。世界で初めて「豊かな泡立ち」「高いしっとり感」「優れた増粘性」の特長を同時に実用化しました。
当社は「しっとり」と「さらさら」のラインアップで幅広いニーズにお応えします。
3.商品詳細
- (1)製品名
- アミノフォーマー FCMT-L
- (2)化学品名
- N-混合脂肪酸(C12,C14)アシル-L-アスパラギン酸トリエタノールアミン
- (3)荷姿
- 18kg缶、180kgリースドラム
- (4)販売開始
- 2015年6月22日より
- (5)販売計画
- 2020年度 売上高 5億円
以上