プレスリリース
「中期経営計画“For Tomorrow 2015”の進捗状況と
次期中期経営計画策定に向けた考え方」について
2015年5月27日
旭化成株式会社
当社グループでは、2011年度より中期経営計画“For Tomorrow 2015”を実行しています。2015年度は、その最終年度として、これまで進めてきた戦略を着実に実行するとともに、2016年度よりスタートする次期中期経営計画の策定の年となります。“For Tomorrow 2015”の進捗状況と、現在策定中の次期中期経営計画の考え方について、お知らせします。
1.“For Tomorrow 2015”の進捗状況
“For Tomorrow 2015”では、(1)グローバルリーディング事業の展開と(2)新しい社会価値の創出という事業戦略を掲げ、「健康で快適な生活」と「環境との共生」という観点から、「環境・エネルギー」「住・くらし」「ヘルスケア」の3つの領域で事業拡大を図ってきました。これまでにグローバルリーディング事業では、省燃費型高性能タイヤ向け合成ゴムや、再生セルロース繊維「ベンベルグ」、スパンボンド不織布、リチウムイオン二次電池用セパレータ「ハイポア」などの能力増強を行いました。新しい社会価値の創出では、2011年12月に米国Crystal IS社を買収し、深紫外発光ダイオード(UVC-LED)の事業化を進めるとともに、2012年4月には、米国の救命救急医療機器メーカーであるZOLL社を買収し、クリティカルケア事業に本格参入しました。また、本年2月には、米国のバッテリーセパレータ事業を手がけるPolypore社の買収を決定しました。一方、2014年2月には、ケミカル事業において、水島地区エチレンセンターの設備集約および国内石油化学事業の基盤強化を決定し、収益力の強化にも努めています。2014年度の業績は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益において2期連続で過去最高を更新しました。この業績を考慮して、2014年度期末の配当は10円とし、中間配当9円と合わせた2014年度の年間配当は、前年度に比べて2円増配の1株当たり19円としました。
業績の推移
2.次期中期経営計画策定に向けた考え方について
次期中計については、10年後を見据えた計画とするものの、ゴールの姿をより具体的なものにするため3カ年計画とします。また、これまでに達成してきた成果を踏まえ、多角化・多様化を推進し、「成長と収益性の追求」と「新規事業の創出」を目指していきます。
さらに2016年4月に、「ナレッジ・技術」と「人財」の高度化・融合を図り、競争力を強化するため、連結子会社である旭化成ケミカルズ(株)、旭化成せんい(株)および旭化成イーマテリアルズ(株)を旭化成(株)に吸収合併し、事業持株会社として新たにスタートします。次期中計では事業領域を「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」の3つに再編し、成長の加速、事業創出力の強化、専門性の向上および効率化を図っていきます。
ご参考
以上