国連開発計画が主導する「ビジネス行動要請(BCtA)」に参加 | 2016年度 | ニュース | 旭化成株式会社

プレスリリース

国連開発計画が主導する「ビジネス行動要請(BCtA)」に参加

~インドでの「ベンベルグ」の企業活動による繊維産業の発展を目指して~

2016年5月24日
旭化成株式会社

旭化成株式会社(東京都千代田区、社長:小堀 秀毅)は、再生セルロース繊維(キュプラ繊維)「ベンベルグ」※1のインドでの原料調達から最終製品までの現地の生産者、若者等への能力向上、育成に向けた取り組みで、国連開発計画(以下「UNDP」)※2が主導する「ビジネス行動要請(Business Call to Action: BCtA)※3」に参加することとなりましたので、お知らせします。

当社は、インドでの繊維産業での新たな労働機会の創出、ファッション業界の発展に向けた若者の育成を進めていく計画です。

Business Call to Action: BCtA

「ベンベルグ」は、コットンリンター(綿実の周りの産毛)を原料とする再生繊維で、さわやかな着心地や優しい肌触り、天然原料由来ならではの環境適合性などを活かして、現在、高級スーツなどの裏地から、アウター・インナー・寝装・スポーツなど幅広い用途で展開されています。近年では、インドの民族衣装(サリー、スカーフ等)向けの需要が拡大しており、インドへの供給量を増やすために2014年には生産設備の増設を実施しました。

当社の「ベンベルグ」事業のインドでの活動は、1976年に「ベンベルグ」原糸をインド向けに輸出を開始し今年で40年を迎えます。インドでは「ベンベルグ」を使用して民族衣装が生産され多くの女性が着用しています。現在はインド向け原糸の輸出が毎年4,000tを超える数量まで拡大してきており、「ベンベルグ」事業の中心となっています。

インドでは、「ベンベルグ」の原料調達から最終製品までの企業活動(バリューチェーン)に直接・間接に関与し、技術の向上、安定した収入の確保や新たな仕事の創出など技術開発や人財育成に貢献しています。当社では、原料であるコットンリンターの約1/3をインドから購入しており、数社の原料メーカーにコットンリンター採取の設備を無償貸与し、インド駐在の技術者が生産性を上げる教育や技術指導サポートをしています。日本へ輸出されたコットンリンターは、「ベンベルグ」原糸に加工された後インドに輸出され、機屋へ販売されています。また、生地生産段階での製織や染色などの技術指導も継続して行っています。

また、将来インドの繊維業界、ファッション業界を担う若者・学生への教育にも力を入れており、能力の向上を目的に数校の大学に教育サポートを行い人財育成にも貢献しています。

  • 原料のコットンリンターの採取チェックと、染色の技術指導
  • 原料のコットンリンターの採取チェックと、染色の技術指導

原料のコットンリンターの採取チェックと、染色の技術指導

  • 「ベンベルグ」を使用したサリー

  • インドのファッション大学での教育活動

  • 「ベンベルグ」イメージ写真

  • ※1「ベンベルグ」は旭化成株式会社のキュプラ繊維の登録商標です。
  • ※2国連開発計画(UNDP)について
    国連総会と国連・経済社会理事会の管轄下にある国連機関のひとつとして、1966年に発足(本部:ニューヨーク)。持続可能な開発プロセス、包摂的で効果的な民主的ガバナンス、強靭な社会の構築の3つを重点活動分野として、170近くの国でさまざまな開発支援を行っています。
  • ※3ビジネス行動要請(Business Call to Action: BCtA)とは
    2008年に発足した、国連開発計画(UNDP)をはじめ5つの開発機関・政府が主導する、 民間企業によるコアビジネスを通じた「持続可能な開発目標(SDGs)」への貢献の促進を目的とした取組み。これまでに中小企業から多国籍企業まで世界各国の137社がBCtAに応え、低所得層を生産者・労働者・消費者としてバリュー・チェーンに取り込み、これらの人々の生活を向上するビジネスを進めています。

以上