プレスリリース
ウイルス除去フィルター「プラノバ™ BioEX」の紡糸工場の竣工式開催について
2016年9月13日
旭化成メディカル株式会社
旭化成メディカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:柴田 豊)は、このたび、大分工場所有地(大分県大分市)内に建設を進めてきましたウイルス除去フィルター「プラノバ™ BioEX」の紡糸工場の竣工式を執り行いましたので、お知らせいたします。
「プラノバ™ BioEX」は、バイオ医薬品※1や血漿分画製剤※2といった生物学的製剤の製造工程に使用されている親水化ポリフッ化ビニリデン(PVDF)を用いたウイルス除去フィルターです。当工場では「プラノバ™ BioEX」に用いる中空糸の紡糸を行い、組み立ては当社大分工場および延岡工場にて対応します。当工場の新設により、当社の「プラノバ™ BioEX」のフィルター供給能力は、10,000m2/年となります。
当社では、今後とも積極的に研究開発、設備投資を行い、高性能・高品質の製品を開発し、世界のニーズに対応した新製品を生み出すと共に、生物学的製剤の安全性の向上に貢献してまいります。
1.「プラノバ™ BioEX」の紡糸工場概要
- (1)立地
- 大分県大分市(旭化成メディカル大分工場所有地内)
- (2)建物
- 地上2階建て 延床面積 約2,900m2
- (3)竣工
- 2016年9月
- (4)商業生産
- 2017年10月開始(予定)
2.「プラノバ™ BioEX」の特長
- (1)高いタンパク質濃度領域でのウイルス除去ろ過が可能です。
- (2)高圧でのろ過が可能です。
- (3)製造ラインに設置したままで高圧蒸気滅菌(SIP)ができます。
- (4)パルボウイルスのような微小なウイルスから大きなウイルスまで除去が可能です。
- (5)膜面積にバリエーションがあり、スケールアップ、スケールダウンが容易です。
用語解説
- ※1バイオ医薬品
遺伝子工学、細胞培養などのバイオテクノロジーを利用して生産されるペプチドやタンパク質を有効成分とする医薬品。インターフェロン、成長ホルモン、エリスロポエチン、モノクローナル抗体などがある。 - ※2血漿分画製剤
血漿から精製して得られる治療に有益なタンパク製剤で、感染症の治療に用いるグロブリン、血友病などの治療に用いる血液凝固第Ⅷ因子などの血液凝固因子製剤などがある。
「プラノバ™ BioEX」紡糸工場 外観
以上