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プレスリリース

国産初の腹部大動脈瘤ステントグラフトの共同開発契約を締結

2018年2月8日
東京慈恵会医科大学外科学講座統括責任者兼血管外科教授 大木隆生
マニー株式会社
旭化成株式会社
川澄化学工業株式会社
株式会社日本医療機器開発機構

東京慈恵会医科大学外科学講座統括責任者兼血管外科教授 大木 隆生、マニー株式会社(本社:栃木県宇都宮市、社長:髙井 壽秀、以下「マニー」)、旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小堀 秀毅、以下「旭化成」)、川澄化学工業株式会社(本社:東京都港区、社長:昌谷 良雄、以下「川澄化学」)、および株式会社日本医療機器開発機構(本社:東京都中央区、代表取締役:内田 毅彦、以下「JOMDD」)は腹部大動脈瘤ステントグラフトに関する共同開発契約を締結しましたのでお知らせいたします。

本製品は、国産初の腹部大動脈瘤ステントグラフトであり、現在市販されている製品より、さらに細径化をはかることでより安全により多くの患者さんに低侵襲治療を提供できるという特長を有するものとして、日米欧の三極同時となる薬事承認取得を目指し研究開発を進めております。

今後5者は、大木教授を医学的アドバイザーとして、旭化成およびマニーの素材力と川澄化学のステントグラフト製造販売実績を活かし、JOMDDのサポートを受けて、まずは2020年の非臨床試験完了を目標に、開発を行ってまいります。

腹部大動脈瘤治療および本製品の特長

腹部大動脈瘤については、開腹し瘤を切除して人工血管に置換する手術(人工血管置換術)もしくは、ステントグラフトによる治療(ステントグラフト内挿術)が行われています。本製品は、現在市販されている製品と比較してデリバリーシース(カテーテル)の細径化を実現し、これまでの全身麻酔と外科的切開術(カットダウン法)とは異なる経皮的アプローチによりステントグラフトを挿入できることで、より低侵襲での施術がより多くの患者さんに可能になると考えられます。

以上