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プレスリリース

陸上プラントで培った設備診断技術を舶用展開、

「舶用回転機器異常の予兆検知」の実証プロジェクトの実施を決定

~株式会社商船三井と共同で安全運航の強化をサポート~

2017年11月1日
旭化成エンジニアリング株式会社

旭化成エンジニアリング株式会社(神奈川県川崎市、社長:河野 龍次、以下「旭化成エンジニアリング」)と株式会社商船三井(東京都港区、社長:池田 潤一郎、以下「商船三井」)は、このたび共同で舶用回転機器異常の予兆検知の実証プロジェクトを実施します。旭化成エンジニアリングが陸上のプラントで培った振動解析技術を舶用へ展開し、その効果を検証します。

今回の実証では、建造中の自動車専用船およびVLCC(Very Large Crude oil Carrier)の重要補機(ポンプ・清浄機等)に専用の振動センサを設置し、解析ソフトを用いて状態監視を行います。本装置は船上の専用解析ソフトを用いた監視のみならず、船舶IoTの一環としてリアルタイム船陸間通信のプラットフォームである「Fleet Monitor」を活用し、不具合発生時にはタイムリーに陸上で精密解析を行い、安全運航のサポート実現を想定しています。

また舶用推進主機・発電機・推進軸の軸受向け振動センサについては一般財団法人日本海事協会の業界要望による共同研究スキームのもと、商船三井の技術研究所が保有する発電機エンジンを用いて摩耗試験を行い、本船への搭載に向けた評価を開始します。

旭化成エンジニアリングは、旭化成グループの工場における操業・保全に関する技術およびそれらデータの膨大な蓄積をもとに、旭化成グループ内外においてモーター、ポンプ、ボイラー、タンク、配管等、プラントで使用される設備の検査診断と保全計画のサポートに40年以上携わっています。今後もこれまでに培った技術やノウハウを生かし、ニーズに合ったサービスの提供を行ってまいります。

  • 実証内容

以上