プレスリリース
「ガラス繊維強化ポリアミド66製超軽量ペダルブラケット」が2018年度「Altair Enlighten Award」を受賞
2018年7月31日
旭化成株式会社
旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小堀 秀毅)は、マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、社長:丸本 明、以下「マツダ」)と共同で開発した「ガラス繊維強化ポリアミド66製超軽量ペダルブラケット」が、2018年度「Altair Enlighten Award」(軽量化実現技術部門)を受賞しましたのでお知らせします。表彰式は本年7月30日(米国時間)に米国ミシガン州で行われました。
Altair Enlighten Awardは、SAE International(米国Society of Automotive Engineering International)およびAutomobil Industrie(ドイツ自動車工業会)をメディアパートナーとして、Altair Engineering社※1と米国自動車研究センター(CAR=Center for Automotive Research)が共催するもので、フルビークル部門、モジュール部門、軽量化実現技術部門の3部門において革新的な車両軽量化技術を開発した企業に授与されるものです。当社は、マツダの既存車種向け金属製ペダルブラケットを、当社のガラス繊維強化ポリアミド樹脂「レオナ」で代替する開発を行いました。その際、CAE※2の一つ旭化成式樹脂用トポロジー最適化解析を用いて画期的な部品形状を考案し、83%の軽量化を達成する可能性を示したことが評価され、軽量化実現技術部門での受賞に至りました。
- ※1米国ミシガン州に本社を置く、エンジニアリング、コンピューティング、企業分析、製品設計、開発を支援するソフトウェアおよびコンサルティングサービスを提供する会社。
- ※2Computer Aided Engineering。コンピュータによる精緻な樹脂部品設計、予測技術。
当社は、自動車の燃費向上に貢献するため、金属部品を樹脂化することで自動車軽量化の提案を行っています。樹脂化開発にあたっては、最適な樹脂の選定や素材開発のみならず、当社独自の樹脂CAE技術やノウハウを駆使することで、適用する樹脂の加工性や寿命を予測し、最適な形状や金型デザインの提案を行っています。2016年3月には、その機能を強化するため、旭化成プラスチックスベトナム(本社:ベトナム ホーチミン市、社長:稲葉 英之)を設立し、樹脂部品設計に関するグローバルなニーズに迅速に対応しています。
今後も樹脂CAE技術の高度化、高精度化、ハイスピード化をはかり、自動車分野に限らず、さまざまな社会ニーズに応え、新たなソリューションを提供してまいります。
ご参考
以上