プレスリリース

小型UVC LED流水殺菌器「Klaran-AKR」の発表について

~「2018 Aquatech China」に出展~

2018年5月31日
旭化成株式会社

旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小堀 秀毅、以下「旭化成」)は、このたび小型UVC LED流水殺菌器「Klaran-AKR」を開発し、本年5月31日から6月2日に中国・上海において開催される「2018 Aquatech China」※1に出展することを決定しましたので、お知らせいたします。

  • 小型UVC LED流水殺菌器「Klaran-AKR」

1.新製品について

「Klaran-AKR」は、旭化成のグループ会社であるCrystal IS, Inc.(本社:米国ニューヨーク州、CEO:Larry Felton、以下:「Crystal IS社」)が製造・販売する窒化アルミニウム基板(AIN)を用いた長寿命かつ高出力殺菌用深紫外LED「Klaran」を使用した初の流水殺菌器です。今回、当社は「Klaran」を独自の設計技術を用いてモジュール化することにより、信頼性の高い殺菌性能を持つ小型で軽量な流水殺菌器を開発しました。本製品はすでに、認証機関による評価試験において99.9%以上(大腸菌)の殺菌性能を発揮することを確認しており、宅配水サーバー、浄水器、医療機関などにおいて、ユーザーが使用する場面(ポイント・オブ・ユース※2)での水の殺菌が可能となりました。

本製品の量産および販売は、旭化成エレクトロニクス株式会社が本年9月より開始し、より安全な水を求める世界的なニーズに応えるべく事業拡大を図る計画です。

2.製品特長

  • 2L/minの流水に対し 99.9%以上の殺菌(大腸菌)能力を発揮
  • 高出力殺菌用深紫外LED「Klaran」を搭載
  • LED Driver内蔵
  • 小型でさまざまなアプリケーションに搭載可能
  • RoHS※3に準拠し、水銀を不使用のため環境にやさしい
  • ※12018 Aquatech China:
    飲料水、排水などの水処理を専門とした国際展示会。
    公式ウェブサイト
  • ※2ポイント・オブ・ユース:
    個々の蛇口において飲料水中の汚染物質を低減する目的で用いられる浄水装置。また、実際に浄水された水が使われる「場面」。
    例えば飲料水では実際に人が飲む場面や蛇口、医療用水の場合は歯医者で口を濯ぐ水やカテーテルで使用する水などを使用する場面や実際の水の出口のことをいう。
  • ※3RoHS:
    Restriction on Hazardous Substances。電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する指令。電気・電子機器における危険物質の法規定を整備し、生産から処分に至るすべての段階で、環境や人の健康に及ぼす危険を最小化することを目的としている。使用を制限された6物質は、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニール(PBB)、ポリ臭化ディフェニール(PBDE)。

ご参考

Crystal IS社 概要

設立
1997年(Rensselaer Polytechnic Instituteからのスピンオフ)
所在地
米国ニューヨーク州
CEO
Larry Felton
事業内容
窒化アルミニウム(AIN)基板を用いた深紫外LEDの開発、製造・販売

以上