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旭化成メディカル、米国医療機器メーカーExThera Medical社と日本における独占販売契約を締結

2021年12月21日
旭化成メディカル株式会社

旭化成メディカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:住吉 修吾、以下「当社」)は、ExThera Medical Corporation(本社:米国カリフォルニア州、CEO:Robert Ward、以下「ExThera Medical」)と医療機器「Seraph® 100 Microbind® Affinity Blood Filter」(以下「Seraph 100」)の日本における独占販売契約を締結したことを、お知らせします。
両社は今後「Seraph 100」の日本での販売に向けて、製造販売承認の取得を目指します。

当社の社長である住吉修吾は次のように述べています。『今回のExThera Medicalとの契約は当社が成長ドライバーの一つと位置付ける集中治療領域事業のさらなる拡大にとって大きな意義があると考えています。ユニークな吸着性能を持つ「Seraph 100」 が私たちの提供するヘルスケアソリューションに新たな価値を加え、より多くの人びとの“いのち”への貢献を可能にすると信じています。』

「Seraph 100」は、体外循環により血液から広範囲の病原体を取り除く吸着器であり、欧米では70を超える病院において800症例以上に使用されています。欧州では血流感染症の治療を対象としてCEマークを2019年に取得し、米国では2020年に重症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療を対象としてFDA(米国食品医薬品局)の緊急使用許可を得ている製品です。重症なCOVID-19の患者さまを対象とした探索的な臨床研究※1,2では、死亡率とICU滞在日数を減少させることが報告されています。

  • 「Seraph 100」
    「Seraph 100」

ExThera MedicalのChairman and CEOであるRobert Wardは次のように述べています。『今回のExThera Medicalと旭化成メディカルのパートナーシップは、生命を脅かす病原体との闘いにおいて、重要なマイルストーンであると考えています。日本における「Seraph 100」の上市に向けて、また我々の“重症な敗血症の患者さまの救命に向けたグローバルな取り組み”において、日本の体外循環治療のマーケットリーダーである旭化成メディカルとパートナーになれたことを嬉しく思います。』

出典

  • ※1Chitty et al, A Multicenter Evaluation of Blood Purification with Seraph 100 Microbind Affinity Blood Filter for the Treatment of Severe COVID-19: A Preliminary Report, (2021)
  • ※2Schmidt et al, Interim-analysis of the COSA (COVID-19 patients treated with the Seraph® 100 Microbind® Affinity filter) registry, NDT, 2021; gfab347

ExThera Medicalの概要

ExThera Medicalは、患者さまの血流から広範囲の病原体を除去するための「Seraph® 100 Microbind® Affinity」を含む体外循環血液ろ過器を開発・販売しています。「Seraph100」は、病院、クリニック等で感染症の治療に使用されており、ExThera Medicalの製品は、重篤な感染症に苦しむ患者さまの救命に貢献しています。

以上