• プレスリリース

アクリルラテックス事業と光触媒塗料事業の撤退および和歌山工場の閉鎖について

2021年5月12日
旭化成株式会社

旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小堀秀毅、以下「当社」)は、アクリルラテックス(製品名:「ポリデュレックス™」、「ポリトロン™」)事業と光触媒塗料(製品名:「デュラ光™」)事業からの撤退および両事業の製造拠点である和歌山工場の閉鎖を決定しましたのでお知らせします。

1. 背景と経緯

アクリルラテックス事業は、1970年に和歌山工場で生産を開始し、これまで約51年間にわたり国内外のお客様へ製品を提供してきました。また、光触媒塗料事業は、2009年に同工場で生産を開始し、約12年間にわたり製品を提供してきました。
しかしながら、主に国内市場の需要減少などにより両事業ともに販売量が減少し、近年は収益性の低下も課題となっていました。市場環境の厳しさがさらに増す中で、当社としましては事業継続に向けたあらゆる努力を続けてきましたが、将来的に拡大戦略を描くことが難しいとの判断から、このたび事業撤退を決定するに至りました。また、両事業の撤退に伴い、製造拠点である和歌山工場の閉鎖もあわせて決定しました。

2. 今後の対応について

(1)スケジュール
2022年4月末 生産終了予定
2022年10月末 販売終了予定
(2)当事業に携わる従業員につきましては、原則として再配置することを予定しています。

3. 撤退事業の概要

(1)対象製品
アクリルラテックス
製品名:「ポリデュレックス™」、「ポリトロン™」
製品用途:塗料、セメント関連、粘・接着など
光触媒塗料
製品名:「デュラ光™」
製品用途:住宅外装防汚塗料
(2)従業員数
38名
(3)工場名称
スペシャルティソリューション事業本部 機能性コーティング事業部
ラテックス事業グループ 和歌山工場
(4)工場所在地
和歌山県御坊市藤田町藤井2255

当社は、現中期経営計画“Cs+ for Tomorrow 2021”において、「高い収益貢献」「高い市場成長率」「価値提供注力分野」「持続可能な社会との親和」の4つの判断軸に基いて経営資源配分を行い事業ポートフォリオの転換を図っています。今後は本事業に投入していた経営資源を当社の他の注力事業へと振り向けてまいります。

以上