旭化成エアバッグファブリックベトナムの設立について
2021年12月13日
旭化成株式会社
旭化成アドバンス株式会社
旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小堀 秀毅、以下「旭化成」)と旭化成アドバンス株式会社(本社:東京都港区、社長:西澤 明、以下「旭化成アドバンス」)は、このたび、帝人フロンティア株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:平田 恭成、以下「帝人フロンティア」)と、ベトナム・ハノイ近郊(タイビン省)において、旭化成エアバッグファブリックベトナム(以下「AFV」)を設立し、エアバッグ基布製造拠点を新設することを決定したことをお知らせします。
1. 背景
旭化成のナイロン66繊維「レオナ™」は高強度、高耐熱、高耐久、軽量という特性を有している素材で、自動車用エアバッグ向け原糸やタイヤの補強材として、自動車産業を中心に広く工業資材分野に採用されています。
中でも、主力用途である自動車用エアバッグは、アジア地区での自動車生産台数の増加および安全要求の高まりにより、搭載率が上昇し、搭載部位も増加するなど、さらなる成長が見込まれています。そして、「CASE※」およびサステナビリティの観点から、お客さまのエアバッグに対するニーズも多様化することが予想されています。
これまで旭化成グループは、エアバッグ素材メーカーとして、「ナイロン66原糸の製造・販売」、「中国における帝人フロンティアとのエアバッグ基布製造合弁会社の運営」および「縫製品の製造・販売」を行ってきました。
このたび旭化成グループでは、今後の当該市場の成長やお客さまニーズの多様化局面において、原料・原糸・基布・縫製の一貫開発および生産体制を構築し、お客さまへの迅速な対応とさらなる付加価値の提供を実現するために、AFVを設立し、ベトナムにエアバッグ基布製造拠点を新設することを決定しました。これにより、エアバッグ素材サプライチェーンの一層の強化を図ってまいります。
- ※CASEConnected(コネクティッド)、Autonomous(自動運転)、Shared/Service(シェア/サービス)、Electric(電動化)
2. 新会社の概要
- (1)名称
- Asahi Kasei Airbag Fabric Vietnam Co., Ltd.
- (2)所在地
- ベトナム社会主義共和国タイビン省
- (3)株主
括弧内は出資比率 - 旭化成株式会社(74%)
旭化成アドバンス株式会社(20%)
帝人フロンティア株式会社(6%) - (4)生産品目
- エアバッグ基布
- (5)生産能力
- エアバッグ基布約20,000 千m2/年
- (6)設備稼働予定
- 2024年上期
旭化成グループは、今後も、エアバッグ素材サプライチェーンにおける原料・原糸・基布・縫製の全てのセグメントにおいて、お客さまのニーズに合わせた事業拡大・安定供給を継続し、事業環境変化に応じた技術向上に努めることで、現在から未来への安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献してまいります。
(参考)旭化成グループのエアバッグ関連事業の商流
- 原糸
- 旭化成(株)が宮崎県延岡市にて原料から一貫して生産し販売
- 基布
- 旭化成(株)が合弁資本参加し、合弁会社が日本および中国・南通市にて生産し販売
AFVがベトナムにて生産・販売開始 - 縫製
- 旭化成アドバンス(株)がベトナムにて生産・販売
以上