創業100周年に際して
2022年5月25日
旭化成株式会社
代表取締役社長 工藤 幸四郎
本日5月25日、旭化成は100周年を迎えました。このような歴史的な節目に、社長として立ち会えることをたいへん光栄に思います。そして、今の旭化成グループを築き上げてこられた先達の多大なる努力に感謝するとともに、当社グループを支え応援してくださるさまざまなステークホルダーの皆さまに、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
1922年に創業した当社の歴史は決して順風満帆と言えるものではありませんでしたが、当社は時代ごとのニーズに対応し事業ポートフォリオを変革しながら発展を遂げてまいりました。21世紀に入ってからの歴史を振り返りましても国内の景気停滞が続く中、当社グループも多角化・拡大路線から転じて選択と集中を行い、汎用合繊事業の撤収や食品・酒類事業の譲渡など、大胆な改革を余儀なくされました。その後は、再拡大に転じ、米国ZOLL社の大型買収を通じてクリティカルケア事業へ進出するなど、新たな成長を果たしてきました。
また昨今では、新型コロナウイルスの感染拡大により、いのちや健康に対する意識が高まり、脱炭素社会への動きも加速しています。当社グループも「健康長寿社会」や「持続可能な脱炭素・循環型社会」への貢献が強く求められています。
今年4月に発表しました新中期経営計画では「Be a Trailblazer」というキーワードを掲げています。「Trailblaze」とは「開拓者/先駆者となる」という意味ですが、これはまさに、創業者・野口遵の生き様そのものです。新中期経営計画の達成に向けて、改めてその姿勢を当社グループすべての従業員で体現していきたいと考えています。
これからも的確に変化をとらえ、自らも変革を続けながら社会課題の解決に資することで「持続可能な社会の実現」と「持続的な企業価値の向上」を目指してまいります。新たな100年に向けて歩み続ける当社へのご支援・ご協力を賜りますよう、引き続きよろしくお願いいたします。
以上