コンパウンド生産・技術センターへの開発用押出機導入と機能材料事業への貢献について | 2022年度 | ニュース | 旭化成株式会社
  • お知らせ

コンパウンド生産・技術センターへの開発用押出機導入と機能材料事業への貢献について

グレード開発加速・新生産技術創成・グローバル人財育成強化に向けた施策

2022年10月11日
旭化成株式会社

旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎、以下「当社」)は、コンパウンド生産・技術センター(栃木県壬生町、以下「当センター」)に新たに開発用押出機の導入を決定しましたので、お知らせいたします。

  • コンパウンド生産・技術センター外観(予定)
    コンパウンド生産・技術センター外観(予定)

1. 背景

当社グループでは、2030年の目指す姿に向けてモビリティ&インダストリアル事業本部におけるエンジニアリング樹脂領域を重点戦略事業と位置付け、その重要な製造プロセスの一つであるコンパウンド工程においても、日本、米国、タイ、中国にある自社樹脂コンパウンド製造工場の競争力強化を継続的に推進して来ました。

2. 概要

当社はコンパウンド事業強化の施策の一つとして、現在、栃木県にコンパウンド量産機能と生産技術開発機能を一体で運営するコンパウンド生産・技術センターの建設を進めており、2023年夏稼働予定です。今回、当センター内に新たに開発用押出機を導入することを決定しました。
当社は、この開発用押出機導入により、当センター設立の目的である(1)グレード開発期間短縮、(2)新生産技術創成、(3)グローバル人財育成を推進してまいります。
(1)グレード開発期間短縮について
従来は新グレード検討からコンパウンド量産技術・条件の確立までに時間を要していましたが、量産機能とグレード試作機能の両方を持つ当センターに開発用押出機を導入することで、試作回数を約3倍と飛躍的に増やすことができ、グレード開発期間を大幅に短縮できます。
さらに、当センターで収集した量産データをAI技術などのDXを活用することで、新グレード検討から量産までの期間を短縮することも進めていきます。
(2)新生産技術創成について
今回の開発用押出機には、いくつかの新製造設備における粉体原料供給プロセスの強化・安定化を図る技術や脱気プロセスの強化・安定化を図る技術、運転監視のセンシング技術など)を導入します。これら他分野からの要素技術を含めてハード・ソフト両面からコンパウンド量産技術まで高め、さらに当センターから各国の自社コンパウンド工場に技術移転することで、当社グループ全体のコンパウンド生産技術を向上させ、より高付加価値な製品を開発することができます。
(3)グローバル人財育成について
当センターでは、新グレード量産技術・条件確立や新生産技術の検討から量産化までを全て一度に経験できるため、短期間で多角的な技術習得が可能になります。この多角的技術を習得した人財がグローバルのコンパウンド拠点(日本、米国、タイ、中国)に駐在し、さらに工場経験を積むことで、本人および現地スタッフの生産技術レベル向上だけでなく、工場マネジメントのスキルも身に付けることが出来ます。結果、将来のコンパウンド製造を担うグローバル人財を育成できると考えております。

当社グループは、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、さまざまな取り組みを行っております。その一環として、機能材料のコンパウンド事業では、国内外のコンパウンド製造工場において再生可能エネルギー導入や環境対応グレードの開発などを通して、サステナブルな社会に貢献してまいります。

  • コンパウンド:合成樹脂にガラス繊維や難燃剤などの添加剤を混ぜて機能性を付与すること

以上