• プレスリリース

旭化成メディカルとAW Technologies、人工呼吸管理中の気道内分泌物管理サポート機器「TrachFlush」の日本独占販売契約を締結

2024年3月28日
旭化成メディカル株式会社
AW Technologies ApS

旭化成メディカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:四ノ宮 健、以下「旭化成メディカル」)は、AW Technologies ApS(本社:デンマーク・ナアアソンビュー、CEO:Adam Hansen、以下「AW Technologies」)と医療機器「TrachFlush™」(以下「TrachFlush」)の日本における独占販売契約を締結したことをお知らせします。AW Technologiesは日本での医療機器登録を進めており、2024年度中の販売を目指します。

「TrachFlush」は、集中治療医の発明をもとに、人工呼吸管理中の気管吸引に伴う患者さまの苦痛や医療従事者の負担を軽減することを目指し開発された製品です。気管チューブのカフ圧を制御する独自の機構によって人工呼吸管理中の気道内の分泌物(痰など)の管理をサポートする機能を持ちます。欧州では2020年にCEマークを取得し、米国では2023年にFDA(米国食品医薬品局)の認証を取得しています。日本においては、今後旭化成メディカルが販売・マーケティングを実施します。

  • TrachFlush
    TrachFlush
  • 人工呼吸器動作と連動した独自のカフ圧制御
    人工呼吸器動作と連動した独自のカフ圧制御

「TrachFlush」の作動原理(参考:www.trachflush.com
人工呼吸器による吸気サイクル中に気管チューブのカフを収縮させ気道内に空気の逆流を発生させる。その後吸気サイクルが終わるまでにカフを再度膨張させる。

旭化成メディカル社長 四ノ宮 健のコメント
『今回のAW Technologiesとの契約により、当社が従来血液浄化事業において強みをもつ集中治療領域の製品ポートフォリオに、新たに「TrachFlush」を加えられることをうれしく思います。血液浄化事業で培った豊富な経験とノウハウを生かし、患者さまのQOL向上や昨今、社会課題として注目される医療従事者の方々の負担の軽減など、多様な価値の提供に繋がることを期待しています』
AW Technologies CEO Adam Hansenのコメント
『旭化成メディカルとパートナーシップを築けることを非常に喜んでいます。このパートナーシップはAW Technologiesにとって非常に重要であり、「TrachFlush」をグローバルに展開していくうえで旭化成メディカルに大きな期待をしています。人工呼吸に関連して起こる肺炎予防だけでなく、非侵襲的に気道内の分泌物の堆積を防ぐことで、我々は「TrachFlush」がICUにおいて大きな影響をもたらすと信じています』

AW Technologies ApSについて

AW Technologiesは、2018年に設立されたデンマークの医療機器会社です。ICUで人工呼吸器を使用している患者さまの気道管理分野においてソリューションを提供できるよう革新的な開発に注力しています。

  • CEマーク:欧州連合(EU)加盟国の基準を満たすものに付与される基準適合マーク

以上