旭化成、米国の脱炭素化を支援する「日本水素フォーラム」へ加入
2023年7月13日
旭化成株式会社
旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎、以下「当社」)は、水素を活用して米国の連邦、州、自治体の各政府機関の脱炭素化を支援するために設立された団体「日本水素フォーラム(JH2F)」に参画したことをお知らせいたします。
今後は、同団体が設ける5つのコミッティのひとつである「水素製造」コミッティで活動していきます。
1. 日本水素フォーラムについて
日本水素フォーラムは、米国の脱炭素化の目標に貢献するため、米国において水素に関する事業を営む15社により設立され、現在、水素製造、陸上輸送、港湾脱炭素化、発電・熱、金融の5つのコミッティを立ち上げて活動を行っています。また、日本政府、政府機関(JETRO、NEDO、JOGMEC、NEXI)などが活動を支援しています。
2. 当社の水素関連事業について
当社は「中期経営計画2024 ~Be a Trailblazer~」において、水素関連事業を次の成長を牽引する10のGrowth Gears(GG10)の一つに掲げ、将来の成長ドライバーとして戦略的育成分野に位置づけています。そして、これまで培ってきた食塩電解領域における実績・知見や電気化学に関する技術をもとに、水素製造用のアルカリ水電解システムを中心とした水素関連事業の開発を推進しています。
当社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)委託事業※1の一環として、福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)に10MW級大型アルカリ水電解システムを設置し、2020年より各種試験を実施してきました※2。さらに、2021年に交付決定されたNEDO/グリーンイノベーション基金事業※3では、FH2Rで培った技術成果をベースとし、複数の10MWモジュールからなる大型アルカリ水電解システムの実証および実用化に取り組み、早期に市場に提供していく予定です。
当社は、「日本水素フォーラム」での活動を通じて、米国の水素バリューチェーンに関わる様々な政府機関・企業・団体と協力し、連携の促進や政策提言によって水素社会の構築に貢献してまいります。また、バリューチェーンの各所に獲得した関係性を活かし、大型水電解システムやアフターサービスの提供といった、米国における事業の構築につなげてまいります。
- ※1 NEDO「水素社会構築技術開発事業/水素エネルギーシステム技術開発/再エネ利用水素システムの事業モデル構築と大規模実証に係る技術開発」
- ※2 福島県・浪江町の「福島水素エネルギー研究フィールド」における 世界最大規模の水素供給運転開始について
- ※3 NEDO「グリーンイノベーション基金事業/再エネ等由来の電力を活用した水電解による水素製造/水電解装置の大型化技術等の開発、Power-to-X大規模実証/大規模アルカリ水電解水素製造システムの開発およびグリーンケミカルプラントの実証」
大規模水素製造システムを活用したグリーンケミカルプラント実証プロジェクトを開始
水素製造用アルカリ水電解パイロット試験設備の着工について
ご参考 関連リンク
以上