旭化成アメリカ ノバイ事務所の移転について
北米マーケティング活動の強化
2023年7月31日
旭化成株式会社
旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎、以下「当社」)は、米国の地域統括会社である旭化成アメリカ(本社:米国ニューヨーク州、社長:大野 眞治、以下「AKA」)が、北米における自動車分野を中心としたマーケティング活動の強化を図るため、米国ミシガン州ノバイ市の事務所を移転・拡張したことをお知らせします。
- 新ノバイ事務所 外観
1. 目的
当社は、中期経営計画2024 ~Be a Trailblazer~において「Mobility(モビリティ)」を価値提供分野として掲げています。特に北米市場では、カーシート素材、コンパウンド樹脂、バッテリーセパレータ、電子部品などが大手自動車メーカーに数多く採用されており、それらの製品の販売や顧客に対する技術支援活動、製品の一部製造を行っています。
米国ミシガン州デトロイト市にはBIG3(ビッグスリー)と呼ばれる米系大手自動車メーカーが本社を構え、デトロイト市近郊のノバイ市周辺には多くの部品メーカーが所在しています。現在の自動車業界では、EV化などニーズの変化が進んでおり、バッテリーセパレータやエレクトロニクス、内装関連製品に対する新たな需要が急速に高まっています。当社はこのような変化と需要の増加に迅速に対応するため、さらなるマーケティング・販促機能の強化を目的に現地事務所を移転・拡張することを決定しました。
2. 今後の取り組みについて
AKA ノバイ事務所は、旭化成グループのマテリアル領域の技術や製品を主に自動車業界のお客さまに提案する拠点です。市場のニーズに迅速に対応することでビジネスを加速させるマーケティング拠点として、またお客さまと北米内外のグループ会社、そしてパートナー企業との関係を強化するハブとして位置づけられています。
移転後のノバイ事務所では、マテリアル領域の各技術に精通した旭化成グループの専門家が技術紹介を行うプライベート展示会を開催するなど、その活用を通じて、市場のニーズを素早く把握し、顧客との関係を一層強化してまいります。また、未来の内装を表現したコンセプトモックアップ「AKXY POD」※1や、旭化成が提案する将来の技術を搭載したデモンストレーションカー、さらに製品を紹介する展示スペースが設置され、お客さまに旭化成の技術を体感いただける設えとしています。
加えて、北米にはMobility分野以外にもマテリアル領域において多くの成長分野があります。当ノバイ事務所を活用し、社会の脱炭素に貢献する新事業の創出など、各事業本部や研究・開発本部と連携し、マーケティング機能をさらに強化してまいります。
当社は今後も、顧客満足の向上と新たな価値の創造を通じて、北米における事業を積極的に拡大していきます。
- ※1 AKXY POD:旭化成が考える、搭乗者にとって快適・安全・安心な未来の車室空間をさまざまな繊維製品や樹脂製品、センサなどを用いて具現化したコンセプトモックアップ
ノバイ事務所について
- (1)所在地
- 米国ミシガン州ノバイ市
- (2)新拠点での業務開始
- 2023年7月
- (3)代表者
- 橘田 威一郎
AKAについて
- (1)名称
- Asahi Kasei America, Inc.
- (2)所在地本社
- 米国ニューヨーク州ニューヨーク市
- (3)代表者
- 大野 眞治
- (4)事業内容
- 米国における旭化成グループの事業支援(事業進出、既存事業の強化、M&A)、地域統括機能、北米における市場調査、情報収集
- (5)設立
- 1971年12月31日(1960年5月よりニューヨーク事務所として発足)
- (6)株主
- 旭化成株式会社100%
- 新ノバイ事務所 内観
- 展示スペース
- 車室空間のコンセプトモック「AKXY POD」
- デモンストレーションカーに搭載されたアルコール検知システム
以上