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『第47回電解科学技術委員会 工業電解業績賞』受賞について

イオン交換膜法食塩電解の開発と展望

2023年12月11日
旭化成株式会社

旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎、以下「当社」)は、「イオン交換膜法食塩電解の開発と展望」のテーマにおいて、当社従業員が『第47回電解科学技術委員会 工業電解業績賞』を受賞したことを、お知らせします。なお贈賞式は、本年11月21日に大阪公立大学 I-siteなんばにて行われました。

工業電解業績賞は、公益社団法人 電気化学会 電解科学技術委員会によって、毎年工業電解に関して優れた業績を挙げた研究者、技術者1名に授与される賞です。

受賞内容
イオン交換膜法食塩電解の開発と展望
受賞者
環境ソリューション事業本部 膜・システム事業部 交換膜事業グループ長 角 佳典
受賞理由
イオン交換膜法食塩電解システムの高性能化に資する各要素技術(イオン交換膜Aciplex-F™、低電圧電極)の開発に取り組み、顕著な成果を挙げました。さらに最新技術への展開および貢献を果たした取り組みが評価され、今回の受賞となりました。
  • 工業電解業績賞を受賞した角氏
    工業電解業績賞を受賞した角氏

当社は今後も、技術開発を通じて、ソーダ工業界の省エネルギー化に貢献してまいります。

当社の交換膜事業について
当社のイオン交換膜法食塩電解プロセスは1975年に販売を開始して以来、45年以上にわたる実績とワンストップで供給できる食塩電解プロセス技術の幅広さにより、お客さまから高い信頼を得ております。クロールアルカリの2022年の世界需要は約1億トンであり、そのうち当社は全世界で30カ国、150工場以上(2023年11月現在)で採用され、その累積受注量は3,000万トン(100%苛性ソーダベース)を超えるグローバルな実績のあるサプライヤーです。
イオン交換膜法食塩電解プロセスとは、イオン交換膜を使用して食塩水を電気分解し、塩素、水素および苛性ソーダを生産するシステムです。このプロセスは、水銀やアスベストなどを使用するプロセスに比べ、省エネルギーである点が高く評価されています。当社の高い技術力を活かした低電圧膜と電解槽の組み合わせは、電解プロセスにおける電力消費量を減らすことで、CO2排出量の低減に貢献しています。

以上