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川崎市立枡形中学校にて「水素を通じた旭化成の地球温暖化への取り組み」をテーマに、出張講義を実施しました

2023年12月11日
旭化成株式会社

旭化成株式会社(以下、当社)環境ソリューション事業本部 グリーンソリューションプロジェクト クリーンエネルギープロジェクトの社員が、2023年11月17日「水素を通じた旭化成の地球温暖化への取り組み」をテーマに、川崎市立枡形中学校で出張講義を行いました。

川崎市立枡形中学校では、2002年より「地球環境を見つめ、自らの生き方を考える環境教育」を主題とした、エネルギー環境教育に取り組んできました。昨今は、総合学習のテーマである「気づき・考え・行動する」を踏まえてサブテーマを設定しています。
今年は「エネルギー環境ワークショップ2023 テーマは“プラスチック”」と題して、企業や団体による、12講座が開かれました。次世代エネルギーとして注目されている水素をテーマにした講座も多く見られ、実用化を想定した、水素の大規模・大量製造に取り組む、当社がこのワークショップに参画することとなりました。

当社の講座には、1~3年生の生徒の皆さん約25名が参加し、最初に、6つの班に分かれ、地球環境の現状と、水素の特長や当社の水素に対する取り組みについての講義を受けました。
その後、電極に鉛筆、電力源に角型乾電池、電解液に清涼飲料水を使って、水を電気分解する実験を行いました。さらに、電気分解した水素と酸素が水に戻る反応で、LEDを光らせたり、電子オルゴールを鳴らす実験を行いました。講義や身近なものを使った実験を通して、水素エネルギーに関する楽しい学びを得ることができました。
最後に、各班は「気づき・考え・行動する」ことをホワイトボードにまとめ、それをプレゼンテーション形式で発表しました。このプロセスを通じて、生徒の皆さんは協力して学び、水素の重要性や地球環境への影響について深く理解しました。

参加した生徒の皆さんからは、以下のような、多くの感想をいただきました。

  • 昨年のワークショップでの経験から、水素に対して「環境にやさしい」というイメージがありました。今回実際に水素を発生させる実験を通じて、より理解が深まりました。
  • クイズや実験などを交えた講義だったので、自分たちが積極的に参加することができ、とても楽しかったし、分かりやすかったです。
  • 環境問題はとても大きな課題で、普段は身近に意識することができませんが、今回、実験を通じて、より自分ごととしてとらえ、水素の活用を考えられるようになりました。
  • 鉛筆について「書く」という1つの目的を果たすだけのものだと思っていましたが、今回、実験材料として、鉛筆を使って電気を流し、水の電気分解をしたり、オルゴールを鳴らしたりすることができるなんて、考えたことが無かったので、衝撃を受けました。

当社グループは、次世代育成に寄与する活動に今後も積極的に取り組んでまいります。

当社講座の様子

  • 講師を務めた当社社員 小村亮
    講師を務めた当社社員 小村亮
  • 熱心に講師の話に耳を傾ける生徒の皆さん
    熱心に講師の話に耳を傾ける生徒の皆さん
  • 鉛筆の芯から水素(泡)が出ているかを観察する生徒の皆さん
    鉛筆の芯から水素(泡)が出ているかを観察する生徒の皆さん
  • 水の電気分解により、水素を発生させる実験
    水の電気分解により、水素を発生させる実験
  • 「気づき・考え・行動する」をホワイトボードにまとめる様子
    「気づき・考え・行動する」をホワイトボードにまとめる様子
  • 全体発表会
    全体発表会
  • 講師への御礼の挨拶
    講師への御礼の挨拶
  • 生徒の皆さんへの取材
    生徒の皆さんへの取材

先生から

大津校長先生

本校における、エネルギー環境教育は、今から21年前の2002年に始まりました。
そこから、代々理科の先生に受け継がれ、今日までほぼ同様のプログラムで実施されています。
この活動を通して、生徒の皆さん一人ひとりに、エネルギーや環境に対して興味を持ち、環境問題を解決するために、自分ごととして積極的に行動しようとする姿勢を身に着けてもらいたいと考えています。

ワークショップ担当教員(理科)
清水先生

旭化成が「環境」分野において非常に力を入れていることは、以前から知っていました。
生徒の皆さんにとって、最も身近な大人は学校の先生であり、彼らは学校の先生から多くのことを学びます。しかし、旭化成のような企業に勤めている立場の大人から学ぶことで、普段の学びとは異なる刺激と気づきを得ることができます。
それが、このワークショップを行う最大の理由です。 「この企業のこの仕事がやりたい!」と考えられる様な、人財を育成していきたいと思っています。

以上