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「農林水産業みらい基金」の助成事業に参画

工場の未利用バイオマスをバイオ炭に再利用

2025年1月23日
旭化成株式会社

旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎、以下「当社」)は、2024年度の「農林水産業みらい基金」の助成対象事業に採択※1されたスタートアップ企業の株式会社HATSUTORI(本社:宮崎県宮崎市、社長:服部かおる、以下「HATSUTORI」)と連携し、宮崎県延岡市の当社工場において生ずるセルロースなどの未利用バイオマスをバイオ炭として再利用することで、宮崎県内でサーキュラーエコノミーを構築する取り組みに協力企業として参画することをお知らせいたします。

本事業は、宮崎県で発生する流木などの未利用バイオマスに加え、工場から排出される未利用バイオマス等を原料としてHATSUTORIらが開発した炭化技術を使用してバイオ炭を製造し、農業・畜産業の資材として有効活用するサーキュラーエコノミーの構築を目指すものです。また、バイオ炭の農地施用は炭素吸収技術(ネガティブエミッション)の一つであり、カーボンニュートラルに向けた温室効果ガス削減に貢献するものと期待されています。

当社は、宮崎県延岡市にて再生可能なバイオマスを原料として用いる製品(再生セルロース繊維「ベンベルグ®」、再生セルロース不織布「ベンリーゼ®」、結晶セルロース「セオラス®」など)を製造しており、本助成事業を通じて、これらの製造工程で生じる未利用バイオマスを利用することで、再生可能な資源を有効活用する取り組みを進めてまいります。当社は今後もパートナー企業さまとの連携を図りながら、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなど、サステナブルな世界の実現に向けて積極的に取り組んでまいります。

  • 未利用バイオマスの活用イメージ図
    未利用バイオマスの活用イメージ図

株式会社HATSUTORIについて

株式会社HATSUTORIは、「日本の未来を創る・持続可能を叶える」をスローガンに掲げ、ダムに溜まる流木等を活用したバイオ炭の製造や技術開発を通じて、資源の有効活用と環境問題の改善に取り組む企業です。また、2024年にJ-Startup KYUSHUに選定され、さらなる事業拡大が期待されています。

農林水産業みらい基金について

農林水産業みらい基金は2014年に農林中央金庫の拠出で設立された一般社団法人です。地域の農林水産業者が直面する課題解決に向けて、創意工夫を活かした取り組みを支援する「農林水産業みらいプロジェクト」を展開しており、地域の活性化や持続可能な農林水産業の実現を目指し、公平公正・中立的な立場で活動しています。

以上