旭化成エンジニアリングが日本DX大賞2025「審査員特別賞」を受賞
2025年7月22日
旭化成エンジニアリング株式会社
旭化成エンジニアリング株式会社(本社:東京都港区、社長:桑原 武、以下「当社」)は、日本DX大賞実行委員会が主催する「日本DX大賞2025」において、「AIを活用したボルト締結管理システムの産業用太陽光市場への展開」の取り組みが「審査員特別賞」を受賞したことをお知らせいたします。
受賞した取り組みについて
当社は、旭化成ホームズ株式会社が戸建住宅・賃貸住宅の太陽光パネルの施工用に開発したボルト締結管理システム※を、産業用太陽光発電建設の市場向けにカスタマイズしました。
建設現場の人材不足が深刻化する一方、今後カーボンニュートラルに向けて太陽光システムの設置増加が想定される中、1つの現場で数千~数万本のボルトを締結する作業は作業者の大きな負担となっています。本システムでは、AIがボルトの適正な締まり具合を自動判定することで、締結精度を向上させ、作業を省力化します。また、作業履歴をクラウドに自動記録することで、トレーサビリティを確保し、リアルタイムでの進捗管理が可能になります。
施工現場での実証実験において、本システムによる業務品質と生産性の向上を確認し、販売体制の整備を進めており、2026年度の発売を予定しています。
評価されたポイント
「AIを活用したボルト締結管理という専門領域でのDXを推進した点を特別に評価。グループ内の技術を社会ニーズの高い市場へ展開する事業化の視点も素晴らしく、今後のインフラ業界の標準となりうるポテンシャルを持つ」
今後は、太陽光建設業界での本システムのデファクトツール化を推進するとともに、将来的には、工場や住宅の建設で用いるボルトへの展開を目指します。
当社は、さまざまな建設現場で施工プロセスのDXを進めることで、建設従事者不足の解決に寄与し、サステナブルな建設現場の実現を目指していきます。
- ※ボルト締結管理システムの技術について
詳しくはこちらをご覧ください。
「日本DX大賞」について
日本DX大賞は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて、社会やビジネスの課題を解決し、持続可能な成長とウェルビーイングを実現する取り組みを表彰するアワードです。2025年は企業や自治体など158件の応募の中から選定されました。
https://www.dx-awards.jp/
以上