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感光性絶縁材料(感光性ポリイミド)製品「パイメル™」の生産能力増強について

2025年8月22日
旭化成株式会社

旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎、以下「当社」)は、このたび、感光性絶縁材料「パイメル™」の将来的な需要拡大への対応を目的として、生産能力増強の設備投資(以下、「本計画」)を決定しましたので、お知らせします。

1. 生産能力増強の背景

旭化成グループは中期経営計画において、主要事業を「重点成長」「戦略的育成」「収益基盤維持・拡大」「収益改善・事業モデル転換」という位置づけにそれぞれ分類し、今後の資源配分方針を明確にしています。感光性絶縁材料(感光性ポリイミド)製品「パイメル™」が含まれる「エレクトロニクス」事業は、「重点成長」と位置づけられており、利益創出のため積極的に投資を行っていく方針です。このように、投資対象を絞り込み、厳選された事業に対して集中投資を行うことで、旭化成は持続的な利益成長と企業価値の向上を目指しています。
近年、先端半導体の高度化・高集積化に伴い、半導体保護膜・層間絶縁膜市場は持続的な成長を遂げています。こうした市場において当社の「パイメル™」は、長年にわたり培ってきた技術開発力と品質保証体制、そして顧客ニーズに応じたソリューション提供力を強みに、先端半導体向け市場において、高い競争力を有しています。
中でも急速な技術革新が進む生成AIなどの先端半導体向け層間絶縁膜市場は、足元では年平均8%で成長しており2030年ごろまではその勢いが続くと見ています。これらの需要に対応する体制を整えるため、2024年12月には、静岡県富士市にて「パイメル™」の新工場を竣工し、供給能力の強化を図ってまいりました。今後もますます増大する需要に応えるため、さらなる生産能力増強を目的とし、本計画を決定いたしました。

2. 本計画の概要

(1)立地
静岡県富士市 (既存工場敷地内)
(2)生産品目
感光性絶縁材料「パイメル™」
(3)投資金額
約160億円
(4)生産量
詳細非開示(2024年度比で2030年時点は2倍となる予定)
(5)稼働時期
2028年度上期商業運転開始予定

常務執行役員 兼 マテリアル領域 エレクトロニクス材料事業担当 植竹伸子 コメント
当社の「パイメル™」は、生成AIをはじめとする先端半導体分野の高度化・高集積化に欠かせない材料として、高い技術力と品質によりグローバルで高い信頼を獲得しています。その需要は今後も加速度的に増大すると予想されており、今回の生産能力増強は、そうした将来の需要拡大に迅速に対応するものです。本投資により旭化成の利益創出を牽引するとともに、先端半導体分野を支えるリーディングカンパニーとして、高品質な製品の安定供給に全力で取り組んでまいります。
  • 生産能力増強をする「パイメル™」工場外観
    生産能力増強をする「パイメル™」工場外観

以上