旭化成の「エキシビションプレイブック」がグッドデザイン賞を受賞
2025年10月15日
旭化成株式会社
旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎、以下「当社」)は、当社が策定・運用する「エキシビションプレイブック」が10月15日に発表された2025年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しましたのでお知らせいたします。
受賞概要
- 名称
- 「エキシビションプレイブック」
- 内容
- 主にマテリアル事業による展示会出展において、
- 1.イベントとしての効果を最大化し、
- 2.人的・金銭的リソースの最適配分を実現し、
- 3.コーポレートブランドの統一と強化を図る
そのために人間工学や心理学の知見を取り入れ、科学的根拠に基づいて設計された「プレイブック」を策定、運用する。
- 「エキシビションプレイブック」について
当社では、展示会におけるブランドコミュニケーションの理想像を体系的に設計・実現するため、一般的なデザインルールの枠を超えた「プレイブック」を策定しました。本書は、ブランディング、マーケティング、UXデザイン、人間工学の知見および過去のベストプラクティスを基に、「テンプレート」「理論」「サンプル」の3要素で構成されています。
内容は空間意匠にとどまらず、視認距離に応じたサイン計画、展示会という特殊環境下における通路幅や寸法設計、人間工学や心理学に基づくパネル設計など、来場者の行動と心理に根ざした科学的な体験設計を網羅しています。
2024年5月の「人とくるまのテクノロジー展」から運用を開始し、これまでに6つの展示会で活用しています。リード数は最大2.5倍に増加し、ブース製作費用は平均26%削減を達成しました。マーケティングのROI向上と業務標準化に大きく貢献するだけでなく、アセットのリユースにより廃棄物量を30%削減し、環境負荷低減も実現しました。
- 審査員コメント
属人化や非効率が常態化していた展示会出展に対し、人間工学や心理学をも含む知見で整理し、「プレイブック」として体系化した点に強い説得力がある。従来の経験則から抜け出し、科学的にブランド体験を統一しつつ効率化を実現する仕組みは、他の企業や産業にも波及しうる普遍性を持つ。さらに什器やノウハウの再利用によってサステナビリティを高める点も評価に値する。展示会という一過性の活動を持続可能で戦略的なブランド形成へのエンジンへ転換している。
本件は、11月1日(土)~5日(水)に東京・六本木の東京ミッドタウンで開催される「2025年度グッドデザイン賞」の全受賞作を紹介するイベント「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」にて、展示されます。
当社は今後、プレイブックの適用範囲を拡張し、中国国際輸入博覧会をはじめとする海外展示会の効果最大化を推進していきます。
- グッドデザイン賞とは
- 1957年に創設された「グッドデザイン商品選定制度」を継承する、日本を代表するデザインの評価およびプロモーション活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
- エキシビジョンプレイブック制作プロジェクトメンバー
プロデューサー 旭化成株式会社 栗林祐介、小川結子 株式会社博展 小島朝弓、高比良大介、堀江珠加 ディレクター 株式会社博展 歌代悟、萩原千恵 デザイナー 株式会社博展 谷口哲哉、松本哲弥
以上