社会貢献活動

活動方針

旭化成グループでは、社会を構成する一員としての責任を果たすべく、以下を社会貢献活動方針に掲げ、活動を展開しています。

  • 1.
    旭化成グループの経営資源である人財と技術を有効に活用し、旭化成として特色ある活動を展開します。
  • 2.
    目的と効果を常に意識し、より価値のある活動を心掛けます。
  • 3.
    従業員の参画意識を醸成するとともに、一人ひとりの自主的な活動を支援・促進します。

活動テーマ

活動方針に基づき、以下の3つのテーマを中心とした支援を通じて、当社の事業に関わる地域やステークホルダーとの共存共栄を図っています。

  • 次世代育成

    若い世代の理工系分野への興味育成のため、研究・技術職の仕事を知るイベントツアーを開催するなど、若い世代の理工系分野への興味育成を行っています。

  • 環境との共生

    植林・育林活動などの森づくりを通じ、洪水などの自然災害防止や多様な生物の保全を行っています。地域との交流の場としても貢献しています。

  • 文化・芸術・スポーツ振興

    文化財団活動に取り組むとともに、旭化成の陸上部・柔道部は、五輪代表選手を多数輩出しているほか、スポーツを通じた社会貢献活動も積極的に行っています。

地域社会との関わり

旭化成グループでは、操業地域において、地域社会と良好な関係を築き、地域の発展に寄与することは企業の社会的責任であると捉えています。地域の文化を十分に理解し、地域社会の皆様とのコミュニケーションを深め、地域の発展に資することを目指します。
当社グループの事業を基点として、地域の雇用創出や調達を通じて、地域活性化に貢献するとともに、その地域の課題解決につながる活動を展開していくことをグループ全体の方針とします。また、地域交流会や工場見学の受け入れ、地域貢献活動等を通じて、地域社会の皆様に当社の事業や取り組みへのご理解をいただくとともに、いただいた声を経営に活かしていきます。
工場周辺地域とのコミュニケーションに関しては、当社グループの各地区が中心となり、定期的な地域交流会や工場見学等の企画・運営を行っています。

活動実績

活動支出金額

当社グループは、従業員の積極的な社会貢献活動への参加を支援するとともに、日本経団連の「1%(ワン・パーセント)クラブ」に参加し、毎年、社会貢献活動関連の支出額(換算値を含む)を実績として報告しています。2024年度の総寄付金額(コミュニティ投資額を含む)は13億7千万円でした。

  • 「1%クラブ」が実施する社会貢献活動実績調査の調査方法に基づき、当社グループ全体の活動実績を金額換算したもの。

従業員参加数

当社グループで行う様々な社会貢献活動に、延べ5,600人(2024年度)の従業員が参加しています。

社会貢献活動関連支出の推移 2020年度:活動総額…21億4,700万円、対経常利益率…1.21% 2021年度:活動総額…17億9,900万円、対経常利益率…0.85% 2022年度:活動総額…15億7,400万円、対経常利益率…1.29% 2023年度:活動総額…17億2,600万円、対経常利益率…1.92% 2024年度:活動総額…13億7,000万円、対経常利益率…0.71%

具体的な活動

中心となる活動テーマ

次世代育成

  • 操業地域での出前授業
  • 科学・環境学習関連企画への協賛
  • 次世代育成に関する自主企画イベント開催
  • 旭化成奨学生制度

環境との共生

  • 植林活動
  • 工場跡地の自然環境再生
  • 植林活動への寄付
  • 美化活動

文化・芸術・スポーツ振興

  • マラソン大会への協賛
  • 企業スポーツ(陸上部・柔道部)を通じての社会貢献
  • 文化財団活動

地域社会との関わり

操業地域の活性化

  • 地域の雇用創出や調達
  • 地域交流会
  • 工場見学・展示センター
  • 体育館・グラウンド・駐車場などの施設開放

その他の活動テーマ

被災地支援・地域防災

  • 被災地への義援金寄付・支援物資提供
  • 飲料水供給システムの設置
  • 飲料水を供給するための製品などを提供

いのちと健康への支援

  • 献血活動
  • UNICEFへの寄付
  • チャリティイベントへの参加
  • 食料への寄付

延岡展示センター

旭化成グループの歴史や経営全体の姿、延岡・日向地区の事業活動の現状と地域社会との関係などを、総合的に紹介させていただく場として開設したものです。旭化成グループの製品をじかにさわりながら、ご自由にご見学いただけます。

取り組み事例

  • 次世代育成(日本)

    中・高校生の科学教育の充実を目的として、読売新聞社が主催する『日本学生科学賞』に2008年度から単独協賛しています。(写真:読売新聞社提供)

  • 次世代育成(アメリカ)

    エリクソン フレーミング社は、職業訓練校の生徒たちへ、総合建設技術プログラムとして建設の体験学習の機会を提供することで支援しています。

  • 次世代育成(日本)

    2009年より当社OB会の会員有志で発足し、2012年にはNPO法人化した「学校支援のべおかはげまし隊」を支援しています。宮崎県延岡市の中学生に対し、数学・理科の学業支援を行っています。

  • 環境との共生(日本)

    旭化成ホームズは、富士支社内の工場跡地に、富士市沿岸部の原風景の再生を目指した「あさひ・いのちの森」を造成。環境省が定める自然共生サイトに認定されています。

  • 環境との共生(ドイツ)

    旭化成ヨーロッパは、ライン川港の気候耐性を高め、自然豊かな緑のオアシスにすることを目的に、「ライン川を救え」プロジェクトを実施しています。植物で覆われた島を設置し、水質悪化を減少させています。

  • 環境との共生(アメリカ)

    2012年以来、グローバル本社近くの学校、公園、近隣に木を植えるために「TreesUpstate」に寄付をしています。寄付金で植樹した木々が育つと、毎年430万マイルの自動車排出ガスを除去し、洪水を防ぎ、飲料水をきれいにするために、毎年195,500ガロンの雨水を貯えます。

  • 文化・芸術・スポーツ振興(日本)

    当社陸上部は、練習拠点を置く宮崎県延岡市で、日本グランプリシリーズの陸上トラック長距離走の記録会「ゴールデンゲームズinのべおか」の運営に協力しています。

  • 文化・芸術・スポーツ振興(ドイツ)

    当社柔道部は、日本各地で柔道教室を開催しています。当社拠点があるドイツ・デュッセルドルフ市でも開催し、国際的なスポーツ振興を行っています。

  • 文化・芸術・スポーツ振興(日本)

    旭化成ゾールメディカルは、2016年以来、毎年10月に開催される「金沢マラソン」に協賛しています。走行コースに設置するAEDの提供、大会救護ボランティアのAED救命講習を実施しています。

  • 操業地域の活性化(日本)

    旭化成の生産拠点である延岡の魅力発信を目指したイベント「エントツノシタ」を開催しています。地域のランドマークである煙突の見学ツアーに地域住民の方に参加いただいています。

  • 被災地支援・地域防災(日本)

    当社の膜ろ過技術を活用して、深井戸の水などを高度浄化する飲料水供給システム「ライフスポット」を守山・鈴鹿・延岡の各操業地区に設置。災害時にはここから得られた飲料水を地域に供給します。

  • いのちと健康への支援(インド)

    サランラップ(当地名 プレミアムラップ)で包んだ食品を撮影した写真を購入者がSNS上に投稿した場合、1投稿に対し3~4食分の学校給食を、慈善団体を通じて寄付しています。