旭化成、次世代コンセプトカー「AKXY(アクシー)2」を制作
『3つのS』をコンセプトの柱にクルマの新しい価値を提案
2022年5月18日
旭化成株式会社
旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎、以下「当社」)は、このたび、未来のクルマの価値を高めるために不可欠な『3つのS』をコンセプトの柱としたコンセプトカー「AKXY2」を制作しましたのでお知らせいたします。
「AKXY2」は本年5月25日(水)~5月27日(金)に開催される「人とくるまのテクノロジー展2022」(パシフィコ横浜)※1にて展示いたします。
1. これまでの取り組み
当社はこれまでAsahi Kasei X(かける)You(お客様)の想いを込めたコンセプトカー「AKXY」シリーズとして、2017年の「AKXY」※2、2019年の「AKXY POD」※3を制作し、発表してまいりました。
- AKXY
- AKXY POD
2. AKXY2について
制作にいたる環境変化
自動車業界の変化のスピードは激しく、またコロナ禍は社会全体を否応なく変容させ今後のクルマの存在価値においても見つめ直す大きな契機となりました。このような状況を踏まえ、当社は『3つのS』をコンセプトと掲げ、これまでの「AKXY」シリーズとは異なるアプローチでコンセプトカー「AKXY2」を製作するに至りました。
コンセプト
『3つのS』とはSustainability(持続可能なクルマづくり)、Satisfaction(クルマの満足度向上)、そしてSociety(社会とクルマのつながり)を意味します。
- Sustainability
- 気候変動が深刻化する中で、もはやものづくりの責務として果たさなくてはならない課題であり、英知の結集が急がれるテーマです。「AKXY2」はSustainabilityのために今実際に貢献でき、今後ますます力を発揮していくと思われるさまざまな当社の素材や技術を搭載しています。
- Satisfaction
- 五感や直感、心身の幸福実感と深く結びついたテーマです。「AKXY2」では快適性などいつの時代も普遍的に求められる価値に対してより高い要求に応えながら、これまでのクルマにはなかった発想でアプローチし、具現化しています。
- Society
- 変容する社会との関係からクルマの未来形を考える、「AKXY2」の基幹となるコンセプトです。例えばプライベート空間を確保して個々の活動を後押ししてくれる空間として、またデジタルでは置き換えることのできないリアルな体験やコミュニケーションを育む場・空間として、クルマが私たちの心を豊かにしてくれることも提案し、旭化成の製品技術のみならず、クルマ社会の未来へのインスピレーションを得られるプラットフォームとしました。
アプローチ
- 社内(SAGE、住宅領域)とのコネクトによる新たな価値の探求
- 当社子会社であるSage Automotive Interiors, Inc.の欧米拠点と全面的に連携することで、初代AKXY以上に豊富な内装ファブリックを提案し、カスタマイズ性を高めた車室内装を実現しました。また車内空間の使い方においては住宅領域とのシナジーの可能性についてコンセプトを提案し、お客様やクルマユーザーとのコラボレーションの幅も広がってまいります。
- 社外コネクトによる新たな価値の探索
- 当社CVC室の投資先であるUltraSense Systems, Inc.(本社:米国カリフォルニア州)※4やその他社外企業とのコラボレーションによるドアおよびキャノピー部の開閉スイッチ機能や発熱シート機能を実現しております。
当社は、今後も社会の変化を的確にとらえつつ、自動車関連のお客さまと連携(Connect)を深め、自動車の安全性、快適性の向上、環境への貢献に応じた多様なキーアイテムを総合的に提案してまいります。
- ※1 「人とくるまのテクノロジー展2022」サイト https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja/
- ※2 2017年5月17日 走るコンセプトカー「AKXY(アクシー)」の完成について https://www.asahi-kasei.com/jp/news/2017/ze170517.html
- ※3 2019年5月20日 コンセプトモック「AKXY POD」の発表について https://www.asahi-kasei.com/jp/news/2019/ze190520.html
- ※4 UltraSense Systems, Inc.について https://www.ultrasensesys.com/
以上