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一般大学向けに「ベンベルグ®」ビジネスに関する出張講義を開始いたしました

2023年1月18日
旭化成株式会社

旭化成は、ライフイノベーション事業本部 コンフォートライフマーケティング室による、一般大学向けのキュプラ繊維「ベンベルグ®」に関する出張講義を開始いたしました。
同室では2019年より産学連携を進めており、東京や大阪の服飾系の大学や専門学校で、「ベンベルグ®」の素材に関する基礎知識や裏地の選び方など、技術的な内容を中心に出張講義を実施してきました。
そして、主にファッションビジネスやブランディングを含む経営や社会課題に関心の高い大学生の皆さんを対象に、繊維素材の中でも90年という長い歴史をもち、サプライチェーンを巻き込んだチョップ制度の創設、再生可能エネルギーの活用など環境問題への対応や認証取得、BCtAを含む社会課題への取り組み等、さまざまな努力を重ねてきた「ベンベルグ®」ビジネスについてしっかりと正しく伝えたいという想いから、2021年より一般大学向けにも出張講義を開始するに至り、2022年からより積極的に行うようになりました。
2022年6月に明治大学・同志社大学、同年10月に青山学院大学・東京都立大学の計4大学で講義を実施しました。

  • BCtA:国連開発計画が主導する「ビジネス行動要請(BCtA)」

ご参考

インドでの「ベンベルグ®」事業を通じた繊維産業への貢献が2016年に承認され、21年2月には、インドでの原料調達から最終製品に関わるステークホルダーへの支援および産学連携の取り組みが、商業活動と持続可能な開発活動を両立するビジネスモデルとして再度高く評価されて、継続承認となりました。

2022年6月 明治大学・同志社大学

商学部や経済学部などの学生の皆さんを対象に、当社やベンベルグ素材の基本情報の紹介にはじまり、「ベンベルグ®」のブランディングや事業展開を中心に紹介しました。 講義終了後には、学生の皆さんから「素材メーカーの話を聞くことができ、これまでとは違う角度でファッション産業を見ることができた」「インドでのBCtAが、単なる社会貢献でなく、自社のビジネスの成功も両立させている点がすばらしいと感じた」などの感想が寄せられました。さらに、「就活前にこの授業を受けていたら間違いなく、旭化成を受けていた」「会社の名前は知っていたが、身近な製品の素材としても使われていると知って驚いた」と、企業の好感度にもつながる重要な機会となりました。

  • 明治大学は2部屋用意し、Zoomで中継しながら学生たちへ講義を実施。同志社大学はオンデマンド配信。
  • 明治大学で講義している当社社員
    明治大学で講義している当社社員

2022年10月:青山学院大学・東京都立大学

青山学院大学は21年10月に続く2回目の講義となりました。講義内容をアップデートし、「ベンベルグ®」の素材紹介だけでなく、90年間にわたる事業の変遷などにも触れた内容をオンデマンドで配信。
一方、初開催となった東京都立大学では、経済経営学部の約50名の学生の皆さんを対象に、事業変遷の中でポイントとなった用途開拓やブランディングなどについて講義。実物を手に取ってもらう時間や制電性の実験を実演するなど、対面講義の特徴を生かした内容を実施しました。
学生の皆さんからは「希少な繊維のベンベルグが、身近なブランドのインナーに使われていると聞いて驚いた」といった声が寄せられた他、担当の先生からも「まさに学生に聞かせたかった内容」と高い評価をいただきました。

  • 東京都立大学での講義の様子
    東京都立大学での講義の様子

当社グループは、社会課題の解決を目指し、“次世代育成”の観点から、学生たちのサステナビリティに対する興味・理解を深める活動を今後も支援してまいります。

以上