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カーボンニュートラルに特化したCVC投資枠を設定

水素、蓄エネルギーなど環境分野のスタートアップ企業を対象に5年間で1億ドルを出資

2023年4月10日
旭化成株式会社

旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎、以下「当社」)は、このたびカーボンニュートラルを実現する新たな取り組みとして「Care for Earth」投資枠を設定します。水素、蓄エネルギー、カーボンマネジメント、バイオケミカルなどの環境分野の課題解決に取り組むアーリーステージのスタートアップ企業を対象に、2027年度までの5年間にグローバルで1億ドルの出資を実施してまいります。

当社は2008年より、新事業創出のためにコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の取り組みを進めており、スタートアップ企業への投資・提携活動を実施しています。2011年からは米国シリコンバレーに拠点を移し、これまで、米国・欧州・中国・日本において50社を超えるスタートアップ企業に投資を行いました。数々の協業や2社の買収により、イノベーションの起点として機能してまいりました。

当社は、全事業に共通する価値提供の視点として、ニューノーマルでの生き生きとした暮らしを実現する「Care for People」、カーボンニュートラルでサステナブルな社会を実現する「Care for Earth」を掲げて社会課題の解決に取り組んでいます。

CVCにおいては、従来、事業化までの期間が比較的短いヘルスケア、IoT、住宅など「Care for People」領域を中心に投資を行ってまいりました。一方、「Care for Earth」領域は事業化までにより長期間を要する傾向があり、既存の枠組みでは水素や蓄エネルギーなどバリューチェーンがまだ確立されていない分野への投資は難しく、積極的には行っておりませんでした。

このたび、2050年のカーボンニュートラル達成に向け、従来とは投資期間や投資判断基準が異なる「Care for Earth」領域に特化した投資枠を設定することで、新規事業創出だけでなく、投資活動を通して当社および社会のGHG排出量を削減することを目指します。また、カーボンニュートラル分野でエコシステムに参加することを通し、マテリアル領域のポートフォリオ変革の起点としても本投資枠を活用してまいります。

旭化成グループは、これまでに培った技術や知見を活かし、投資の面でもGX(グリーントランスフォーメーション)を加速させることで、さらなる“持続可能な社会への貢献”と“持続的な企業価値向上”を目指します。

以上