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旭化成・Gentari・日揮HD、マレーシアでの60MW級アルカリ水電解システムの建設を含む水素製造プラントの基本設計に関する覚書を締結

脱炭素に貢献するグリーン水素製造

2023年11月15日
旭化成株式会社
Gentari Hydrogen Sdn Bhd
日揮ホールディングス株式会社

旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締社長:工藤 幸四郎、以下「旭化成」)、マレーシア国営石油ガス会社Petroliam Nasional Bhd(以下「PETRONAS」)のクリーンエネルギー事業の子会社であるGentari Sdn Bhd(以下「Gentari」)の100%子会社のGentari Hydrogen Sdn Bhd、日揮ホールディングス株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役会長CEO:佐藤雅之、以下「日揮HD」)は、マレーシアにおける年間8千トンのグリーン水素製造のための60MW級アルカリ水電解システムの建設(以下「本プロジェクト」)に向けたフィージビリティースタディ(FS)※1を完了し、次のフェーズである基本設計(FEED)※2に移行するための覚書(MOU)を締結したことをお知らせします。

本プロジェクトは国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金に採択された「大規模アルカリ水電解水素製造システムの開発およびグリーンケミカルプラントの実証」のプロジェクトの一部として運用されます。

現在、2024年1月のFEED開始に向けて3社で準備を進めており、2027年の実証運転開始を目指しています。

  • 旭化成本社にて行われたMOU調印式 <br/>
左から旭化成・植竹伸子、Gentari・Michèle Azalbert、日揮HD・秋鹿正敬
    旭化成本社にて行われたMOU調印式 
    左から旭化成・植竹伸子、Gentari・Michèle Azalbert、日揮HD・秋鹿正敬

本プロジェクトでは60MW級の電解槽を導入し、プラントの運転を最適化する統合制御システムの実証も行います。この商業規模のプロジェクトは、マレーシアでのグリーン水素の製造を通じて、日本とマレーシア、そして東南アジアの市場開発を推進し、脱炭素化に向けたグリーン水素の生産基盤を域内で確立するという3社の決意を示しています。

各社責任者のコメント

旭化成 上席執行役員 兼 グリーンソリューションプロジェクト長 植竹 伸子

「本プロジェクトにおいて、グリーン水素・グリーンケミカルの実用化を世界にアピールし、両社と協働していきたいと思います。旭化成では『中期経営計画2024 ~Be a Trailblazer~』において、水素関連事業を『次の成長を牽引する10のGrowth Gears(GG10)』の一つに掲げ、将来の成長ドライバーとして戦略的育成分野に位置付けています。ドイツで実証実験を進め、日本においても10MW級の電解槽を3年以上運営してきた旭化成の経験が、本プロジェクトの成功に重要な役割を果たすと考えています。」

Gentari Chief Hydrogen Officer Michèle Azalbert

「今回のMOUは旭化成および日揮HDとの戦略的な連携であり、相互に価値をもたらすものです。マレーシアが新たに発表したエネルギー移行ロードマップ(NETR)※3と水素経済・技術ロードマップ(HETR)※4に則り、2030年までに年間20万トンというグリーン水素目標の達成に向けて、本プロジェクトがマレーシアの水素経済の変化を加速させる触媒としての役割を果たします。さらにGentariはPETRONASの資産と戦略的優位性を活用し、マレーシアを東南アジア域内のグリーン水素ハブとして位置付け、国や州の機関と協力しながら水素プロジェクトを進めてまいります。」

日揮HD 常務執行役員TCO 兼 サステナビリティ協創ユニット部長 秋鹿 正敬

「今回のMOU締結に向けたご尽力に心より感謝申し上げます。日揮HDは福島県・浪江町にて旭化成のアルカリ水電解システムから供給される水素を活用したグリーンアンモニア製造実証設備を建設中であり、同設備で統合制御システムの実証も行う予定です。浪江町での実証における知見を活用し、その技術的成果をマレーシアでの本プロジェクトの遂行に役立ててまいります。」

旭化成について

旭化成グループは、1922年に創業した総合化学メーカーで、「マテリアル」「住宅」「ヘルスケア」の3つの領域で事業を展開しています。多様な製品や技術・サービスは、クリーンな環境・エネルギー社会と、健康・快適で安心な長寿社会を実現すべく、新たな社会価値を創出していきます。多面的な事業や人財の多様性を活かし、世の中にイノベーションを起こすことで、昨日まで世界になかったものを創造していきます。

Gentariについて

Gentariは、クリーンエネルギーを実用化し、明日の暮らしを変えるために必要なソリューションを提供することに注力しています。再生可能エネルギー、水素、グリーン・モビリティの3つを柱に、お客さまの脱炭素化を支援する包括的なソリューションを提供しています。2030年のグローバルでの目標は、再生可能エネルギーで3,000~4,000万KWの設備導入、年間120万トンのクリーン水素生産、アジア太平洋地域の主要国において公共充電施設およびVehicle-as-a-Service市場で10%以上のシェアを達成することです。長期的には、最も評価されるクリーンエネルギーソリューションパートナーとなり、より大きな価値を創造し、ビジネスを結びつけ、カーボンニュートラルを可能にすることを目指しています。

日揮HDについて

日揮グループは世界のさまざまな地域でプラント・施設のEPC(設計(Engineering)、調達(Procurement)、建設(Construction)事業を展開し、日本のみならず世界各国の経済成長と産業の発展に貢献しています。日揮グループは、パーパスである“Enhancing planetary health”を道標に、これまで培ってきた技術や実績を駆使することで、「エネルギーの安定供給と脱炭素化の両立」、「資源利用に関する環境負荷の低減」、「生活を支えるインフラ・サービスの構築・維持」の3つの社会課題の解決を目指しています。

  • ※1Feasibility Study:プロジェクトの実現可能性を事前に調査・検討すること
  • ※2Front-End Engineering & Design:概念設計・FSの後に行われる基本設計のこと
  • ※3National Energy Transition Roadmap:マレーシア政府が発表している国家エネルギーにおける2050年までの脱炭素化に向けた道筋を示すロードマップ
  • ※4Hydrogen Economy & Technology Roadmap:マレーシアの国家エネルギー政策に沿って策定された水素関連のロードマップ

関連情報

以上