第68回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会
2020年9月18日~20日/東京都
第68回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会が9月18日(金)から20日(日)までの3日間、埼玉県熊谷市・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場において開催されました。大会2日目の19日(土)に行われた3000m障害に荻野太成が出場。 荻野は今春入社しましたが、大会の延期や中止で今大会が旭化成のユニフォームを着ての初レースとなりました。 フィレモン・キプラガット選手(愛三工業)がスタート直後から先頭に立ち、それにジョナサン・ディク選手(日立物流)が続き、荻野は4、5番手の好位置をキープしてレースを進めました。 1000mを2分49秒で通過すると、2000m手前で日本人選手がやや遅れ始め先頭と2秒遅れの5分41秒で通過しました。 2000m過ぎからややきつくなりましたが、我慢の走りを続けて自己ベストを4秒更新する8分34秒11の6位でゴールしました。 この記録は市田孝の持つ旭化成記録及び宮崎県記録(8分40秒29)を更新し、社会人初レースを素晴らしい記録で飾りました。
同じく大会2日目の10000mは3組タイムレースで行われ、最終組の3組に村山謙太とムウェイ・ロバート・キプチルチルが出場しました。 九電工のベナード・コエチ選手が積極的に先頭に立ち、最初の1000mを2分40秒のハイペースで入りました。
ロバートと村山は集団の後方に位置していましたが、ロバートは徐々に順位を上げていき、5000mを13分42秒で5番手あたりで通過しました。
しかし、ビタン・カロキ選手(トヨタ自動車)が5200mで一気にペースアップするとつけず、ペースダウンしてしまいました。
それでも何とか我慢しながらの走りで自己記録は何とか更新して27分51秒27(9位)でゴールしました。
村山は最初の位置取りからうまく上がることができず、集団が大きく別れた時に後続集団にいた為にレースの流れに乗ることができず28分34秒93(22位)でのゴールとなりました。
大会最終日は5000mが4組タイムレースで行われ、旭化成からは1組に山本修二、3組に今井崇人、4組にマゴマ・ベヌエル・モゲニが出場しました。
天候は曇り、気温23~24℃、無風と絶好のコンディションの中、17時に1組がスタートしました。
小野田勇次選手(トヨタ紡織)が先頭に立ち最初の1000mを2分52秒で通過すると2000mまで2分45秒にペースが上がった際、山本はうまく対応できず先頭集団の前方から中盤まで下がってしまいました。 しかし、ペースが落ちついてから再び前方に戻りましたが、ここで力を使いリズムも壊してしまい4000m手前から再びペースが上がると対応できず15位でのゴールとなりました。
3組の今井は今春立命館大学から入社しました。 出場選手の力が揃ってることもあり大集団でレースが進みましたが、田村友佑選手(黒崎播磨)が3800mでペースアップすると遅れてしまいました。
それでも何とか粘り続けて9位、セカンドベストの記録でゴールしました。
この大会の最後のトラックレースとなった4組は10000mで素晴らしい走りをしたベナード・コエチ選手(九電工)が最初の400mを59秒とハイペースでの入りとなりました。 モゲニはこれに若干対応が遅れましたが2周目からペースが落ちついたところから先頭集団に位置しました。 1000m2分35秒、2000m5分15秒とハイペースについていきましたが、ジョナサン・ディク選手 (日立物流)とコエチ選手が交互に先頭に立ち更にペースを上げると3000mを前に離れてしまいました。 以降は何とかペースを維持しようと粘り4、5番手争いをしていましたが、遅れた坂東悠汰選手(富士通)にかわされ5位でのゴールとなりましたが、自己最高記録を1秒更新しました。
試合結果
男子5000m1組
15位 | 山本 修二 | 14分08秒21 |
---|
男子5000m3組
9位 | 今井 崇人 | 13分54秒81 |
---|
男子5000m4組
5位 | Magoma Benuel Mogeni | 13分25秒29[自己新] |
---|
男子10000m3組
9位 | Robert Kipchilchil Mwei | 27分51秒27[自己新] |
---|---|---|
22位 | 村山 謙太 | 28分34秒93 |
男子3000mSC
6位 | 荻野 太成 | 8分34秒11[自己新] 宮崎県記録・旭化成記録 |
---|